紀元前(きげんぜん)5世紀(せいき)に仏教(ぶっきょう)を開(ひら)いた釈迦(しゃか)は、悟(さと)りを得(え)るため山奥(やまおく)にこもり、1週間(しゅうかん)に1食(しょく)しか食(た)べない絶食修行(ぜっしょくしゅぎょう)をしたといわれています。下山(げざん)し衰弱(すいじゃく)した釈迦(しゃか)の前(まえ)に、とある村(むら)の少女(しょうじょ)が牛(うし)の乳(ちち)で作(つく)った乳粥(ちちがゆ)を差(さ)し出(だ)し、それを食(た)べた釈迦(しゃか)は、そのあまりの美味(おい)しさに驚(おどろ)き、また元気(げんき)を取(と)り戻(もど)し、悟(さと)りを開(ひら)く事(こと)が出来(でき)たのだそう。仏教(ぶっきょう)の経典(きょうてん)には「牛(うし)より乳(ちち)を出(だ)し、乳(ちち)より酪(らく)(ヨーグルト)を出(だ)し、酪(らく)より生酥(なまそ)(濃縮(のうしゅく)された乳(ちち))を出(だ)し、熟酥(じゅくそ)より醍醐(だいご)(チーズやバターオイル)を出(だ)す、醍醐(だいご)は最上(さいじょう)なり」と記(しる)されています。このことからも牛乳(ぎゅうにゅう)と仏教(ぶっきょう)には深(ふか)い関係(かんけい)があったことが伺(うかが)えますね。